やれ。いいからやれ。すっちむを立ち上げてライブラリに入れろ。
全体
メッチャ面白かった。面白かったでいいのかこれは?
あと無料ゲーのボリュームじゃなくない?いやまあここはちゃんと控えめにして抑えてんのかなって点も散見されるんだけども。
しかしメインテーマもBGMも配信のみなの徹底してますね……
着手:2022/09/26
完了:2022/10/13
システム
読みゲーに昔のブラゲーバトロワ添えた感じ。
お話を読む→次のお話の解放条件が出る→準備する→探索に出かける→条件を満たす→お話を読む……の流れ。
読むパート
IFは読みゲーとしてはあんまり親切ではない……けど読み返す場合はチャプター単位で読み返せるし、チャプターはそれぞれがそんな長くないので然程気にはならない感じ。
逆に余計なもんがないのが雰囲気出てる。ただホイールロール送りとかはなさそうなのでひたすら連打するのがたまに……その……
演出もパターンとか豪華さはなさそうなんだけどそれでいいのだというタイプで、ホントに必要なもんだけ押さえてある。意図してんのかはわからんけど。
あと背景の加工写真ゆらゆらしてるのすごいいいですね。なんかこういうのにノスタルジーみたいなものを感じる。何の刷り込みだろうこれ?
探索パート
ほらこう、昔流行ったじゃん仮想のマス区切られてて探索していくバトロワ的なCGIブラゲー。アレみたいなやつ。
マップに入って、隣接エリアに移動して、移動した先にあるものを漁って、たまにイベントが起きるっていう……わかる?わかるでしょ?わからん?
難易度は大したことないんだけどたまに事故って死ぬ。二回死んだ。
武器防具装備したりメシ食って体力と満腹を回復したり。体力の表記が「軽傷」とか「重傷」とかなのにメシ食ったらモリモリ治るのはちょっとシュール。
装備はランダムで壊れる。壊れたら泣くしかない。装備保護アイテムみたいなのもあるにはあるけど……
勿論特定アイテムが無いと探索できないギミックとかもある。特定アイテムもランのダムで壊れる。ショッギョ・ムッジョ!
正直かなりアイテムの所持数少ないから予備を持つ余裕なんて殆どないしメシもすぐ無くなる。割と良いバランスだったのかもしれない。
あと、何かにつけポスアポを表現する地の文が出る。結構色々ある。
悪くないと思ったけど人によっては鬱陶しいかも。
ちなみにこのパートはEASYで省略できるらしい。でも個人的にはやった方がいいよ。後でちょっとしたカタルシスもあったしね!
準備パート
手に入れたアイテムを整理したり合成したりする。アイテムまだ6割くらいしか解禁してないんだけど多くないですかね!
同行者がいる場合、同行者の装備とかアイテムも整えられるからちゃんと出る前に一回見ようね。
ここでしかできないことも結構ある。ここから見る小話とかもあるぞ。
グラとか
立ち絵のバリエーションすっごい少ないし動きも全然無いんすよね。表情以外特に差分無いし、その表情もあまり変わらない。ように見える。
でも多少の変化ですごい表情豊かにも見える。気がする。いや気がするだけかも……
各々の個性がえらいよく出てるし、テキストとの合わせがちゃんとしてるんだなあという感じ。テキストと差分が合わないと一発で崩壊するからね読みゲーね。
あとナツノはかわいいと思います。
それと背景に使ってるの加工写真ですかね。民家と交差点と信号みたいなやつすごいすき。
いろんな夏をかき集めた感じがあってよい。
BGMとかメインテーマ
公式からも飛べるけどここで聴けるから!公式で配信してるから聴こう!な!いいから!いいから!
一番聴きたいやつが見当たらないのは秘密
事前情報全然無しに始めたからメインテーマ聴いたのがゲーム内の特定のタイミングなんだけど思ったよりぶっ刺さった。
夏の彼方これshort verってなってるけどfullがその内どっかで出るんですかね!ねえ!
音楽班の他のを一通り聴いてみようかなあという気にはなっている。こうやって広げていきたいよな。
ストーリー
ネタバレ無しだとここ喋れねえわ!
パンデミックからのポスアポで生きることを考える少女たちのお話。
基本的にはナツノ、たまに他の同行者が話ながら旅をしていくのをひたすら眺めていく。たまに喋る必要があるんだけどアレなんか分岐あったりするのかな……ないよね……
ナツノがかなり独特なキャラをしていて、そのお陰でキッツい世界観との釣り合いが取れて終始ゆっくりした感じで進行する。いやたまにジェットコースター起こすんだけど。ジェットコースターというか崖みたいなレベル。
出てくる少女達の中でナツノだけが多分これといって何も無いんですよね。でもだからこそ世界の成り立ちに気付ける。
そういうものなんだって飲み込める。他の人達はみんな何かしら持ってるから飲み込み難い。
人生だってパンデミックだって意味ありげな『寂しさ』だって、全部は偶々で特に意味なんて無い。でもあるものはあると。
最終的なナツノの着地点が「そこに何かを見出してもいい」というのはあんまり考えたことなかったのでちょっと新鮮。mayなのがいいっすね。
ちゃんとそこに至るまでの導線もガッツリ描写してて、この辺が訴えたかったとこなのかなって思うなど。
ところで世の中は物語があるわけでもなく勝手に回っている、というのは最近?*1似たようなのを読んだんですよね。
MONSTER HUNTER WORLD(及びICEBORN)っていうんですけど。こいつモンハンばっかりやってねえか。
あっちは自然にフォーカスして、人も自然の一部として勝手にブン回ってるのに対して限界まで抗おうという話でした。割と似てる気がするんだけど真逆っぽい着地点で面白い。
というわけでみんなも新大陸に行こう!*2
いやホント良かった。何回も言うけどこれ無料っていいんか。
集中すれば確かに謳っている通り10hくらいで終わるとは思う*3から、なんか脇とかでちょいちょい読むくらいでもいいんじゃないかな。
みんなやろう!あと良作ありがとうございました!